ウサギの結膜炎 どんな病気?


結膜は、眼球の白目の部分(眼球結膜)とまぶた(眼瞼)の内側の部分(眼瞼結膜)の粘膜のことで、
炎症を起こした状態を結膜炎と言います。
ウイルス・細菌・真菌(カビ)などの病原菌の増殖、刺激性の液体や薬品、
異物(草のノギ、ほこり、おが屑、金属片)、外傷、アレルギー(過敏症)、眼瞼腫瘍、
眼瞼の内反症症・外反症・形成不全・重生(逆さ)、涙分泌の減少、涙嚢炎、臼歯の不正交合・歯根の感染などが原因になりますが、ウサギではパスツレラ菌の感染による結膜炎が多いと思われます。

一般に見られる症状は、結膜が充血して赤くなり、涙の分泌が増え目が潤んだり、
目の外にあふれて流涙症となり、皮膚が赤くなったり毛が抜けたりします。


似たような症状の病気としては、涙の分泌が少なくなる乾性角膜炎(ドライアイ)で粘液性の目やにが多くなります。
白目が赤くなる病気としては、結膜より深部のぶどう膜炎、眼圧が上昇する緑内障などがあります。
目頭にある瞬膜(第三眼瞼)に色素がないと赤味があるので結膜炎と間違われることがあります。
しかし瞬膜腺が腫大して突出することもあります。気になるときは早目に動物病院で診察してもらうほうが安心です。